2002年05月10日公開
少年時代の私は自他共に認めるガンマニア・ミリタリーマニアでした。日本のバイオレンス小説の草分けである故・大藪春彦氏の作品などにも随分と耽溺したものでした。
時折しもエアガンやガスガンのブームが始まった頃。当初は随分とおもちゃ然とした製品が多かったものの、外観のみならず質感やギミックの精巧さは年々向上していき、実銃と見まがうばかりのリアルな製品が続々と発売されるようになりました。
そんなブームの比較的初期からはまり込んでいた私でしたが、ある時期を境にこれら今日の所謂トイガンに対する興味が急激に萎みました。
外観や動作をどれだけ忠実に再現しようとも、所詮「良く出来たおもちゃ」にすぎないのだ、という考えに取りつかれてしまったのです。
以来、おもちゃをおもちゃとして楽しむことが出来なくなり、その反動として「いつか必ずホンモノを撃つんだ」という思いを強く抱くようになったのでした。
そんな私の初めての実弾射撃は'99年に訪れたタイはバンコクでのことでした。現地警察の練習射場で実弾射撃を体験出来る、という会社を頼りました。
生まれて初めて手にした実銃はやはり鉄のカタマリという感じで、手触りにも各部の動作にもおもちゃのような頼りなさは微塵も感じられませんでした。
この時に撃ったのはオートマティックが2種類(Colt Government、Beretta M92FS)、リボルバーが1種類(Smith&Wesson M64)。
ペーパーターゲットを使って合計80発ほどの実弾射撃を体験しました。
ただ、安全上の配慮からか、実包(実弾)のマガジン(弾倉)への装填等は警察官と思しき射撃教官にお任せで、私はただ銃を構えてトリガー(引き金)を引くだけ、銃の種類が少ないのもモノ足りませんでした。
奥の2丁が M64(リボルバー)、右手前が Beretta M92FS、
奥が Colt Government(共にオートマティック)。
この時、インターネット等で海外での射撃に関しての情報を探したところ、相当数の種類の実銃を屋外で撃つことが出来る射場がグアムにあることを知りました。
その後、機会を掴めないまま数年が過ぎましたが、先日、社員旅行がグアム行きと決まり、しかも現地で丸二日間自由行動がとれることになったのです。
かくして「これはもう撃つしかあるまい」と意気込んで現地入りしたのでした。
グアムと言えばアメリカの準州にしてビーチリゾートと免税店の島だが、日本人観光客向けの実弾射撃場がたくさんあることでも知られている。その中から今回お世話になった「ワールドガン」に、現地到着後ホテルの部屋から電話し、翌日午前に予約を入れた。
当日の朝、朝食を摂ってから約束通り午前9時にホテルの玄関前で待っていると、現地人スタッフの運転するバンが迎えに来てくれた。Tumon Bay の免税店・ホテル街から少し山手に登ったところにある事務所へ。途中、別のホテルで日本人の男性二人連れをピックアップ。
事務所の入り口は、シャッターは下ろされたままで通用口のドアが開けられているだけ。そのドアにもシャッターの内側にも全面鉄格子がはめられており、かなりものものしい。なにしろ事務所内には実銃が数十丁、弾薬が山ほどあるのだから無理もない。予約ナシで直接事務所を訪れても店内に入れてもらうことすら出来ないだろう…
事務所ではまず誓約書にサイン。曰く、「インストラクターの指示には絶対従います、万が一事故があっても訴訟等は一切おこしません、暴力団関係者ではありません、決して自殺致しません」等々の内容。事前に送ってもらっていた資料にも同じようなことが書いてあったので特に驚きもせず署名。
とはいうものの、これから自分が手に取ろうとしているものが扱い方一つで簡単に人命を奪い得る凶器になる(というか、もともと凶器として生み出されたものである)ということを改めて実感。気が付くとボールペンを握った右手の手のひらがうっすら汗ばんでるような始末…
そんな私を尻目に、先ほどの二人組は社長さんと気軽に言葉を交わしながら勝手知った様子で自分達の銃を用意している。
Bさんという父子連れで、毎年何度かグアムに来ては射撃を楽しんでいるのだとのこと。
彼等のようにメンバーになると、自分の好きな銃を購入して撃つことが出来、実包も会員価格で買える。銃を日本に持ち帰ることはもちろん出来ないので、事務所の貸し金庫に預けるのだが。
社長の仲田氏に誓約書を渡すと、いよいよ銃を選ぶお楽しみタイム。
ショーケースの中に、スタンドに立てられてたくさんの銃が並んでいる。これらがすべて正真正銘ホンモノなのだから往年のガンマニア少年には堪えられない。
今回は無難にオートマティック、リボルバー、アサルトライフル(自動小銃)を各1丁試そうと決めていたので、そのつもりでショーケースに張り付く…
オートマティックは今日の軍用実包の主流、9mmルガーを使うCZ75 COMPACTをチョイス。チェコ製で国際的な評価も高い名銃である。本当はノーマルのCZ75が良かったのだけど、整備でもしているのか見当たらなかったので。
リボルバーはCOLT KINGCOBRA 6inch model。357マグナム実包を撃てる銃ということで、本当は有名な COLT PYTHON が撃ちたかったのだけど、こちらも見当たらず。
アサルトライフルはアフガニスタン等紛争地帯の映像でお馴染みのAK47…といきたかったのだけどこちらも見当たらず、無難なところで米軍正式採用のM16A2に。
22LR実包50発が無料サービスということで、拳銃とライフルどちらが良いか聞かれたのでライフルをと言うと、セミオートとポンプアクションどちらが良いか聞かれたのでセミオートを選ぶ。
料金は1種類の実包1箱いくらで、原則として撃ちたい銃1丁につき実包1箱を買い取るかたち。1箱あたりの弾数は弾種によって異なるが、拳銃弾ならだいたい40〜50発/箱。
銃2種までは1丁につき銃の使用料が別途必要になるがが、3丁目(つまり実包は最低3箱)からは実包代だけを支払えば良いことになっている。
全部で合計250ドル也。
T/Cを持って来ていたのだけど、円建てだったので使えずクレジットカードで支払う。結局手数料込みで260ドルちょっと。
お会計が済むと自分の撃つ実包の箱をプラスティックバッグに入れて渡された。
その間にも私が申し込んだそれぞれの銃は、先ほどの現地人スタッフがショーケースから出して来て、内側にクッションが敷き詰められたハードケースに移し、車のトランクに積み込んでくれている。
Bさん父子との3人連れ、それに現地人スタッフのフランシスの運転でいよいよ射場へと向う…の前に、事務所と同じ並びのスーパーに寄って24本6ドルなにがしかの得体の知れない炭酸飲料をターゲット用に箱買い。
それから30分ほどはちょっとしたドライブ気分。グアムの抜けるような青い空の下、Tumon Bay のホテル街から郊外へ。
住宅地からさらに奥に進んでいくと道は非舗装になり、左右は鬱蒼としたブッシュ。その上かなりのアップダウンなのでフランシスの運転も慎重だ。しばらくするとブッシュを切り拓き斜面を削り込んで作った幅10m×長さ15mくらいの広さの射場に到着。
射座の方はすべてテントの下で、射台としてベニヤのテーブルが置かれている。
エアコンの効いた車から一歩外に出ると、午前中ながらもう南国のまったりとした空気がまとわりつくようだ。
まずはCZ75を使って銃の基本的な扱い方のレクチャーから。
などなど。
あと、オートマティックに特有の扱い方としては
9mmルガー実包の箱の封を切ると、中からプラスチックのケースにはまった実包が金色の尻を上にして出てくる。
まずは3本借りてきたマガジンにこの実包を1発ずつ補弾していく。14発入りマガジンが3本出来上がる。計42発分。
タイでの射撃の際には、このあたりの準備は全部同伴の射撃教官がして客にはさせてくれなかった。
実弾射撃と一口に言っても、ただ撃てれば良いというものではなくて、こういった射撃に至るプロセスも楽しみたいところ…などと思ってしまうあたりが、まだまだマニアの血は健在だなぁ…などと考えながら、込み上げる嬉しさについ口元を緩めつつ、黒光りするマガジンに実包をカチリカチリ詰め込んでいる自分というのは傍目には十分ヤバイ奴なんだろうなぁ、とも思う。
シューティンググラスをはめ、その上からイヤマフラーをはめる。
左足を軽く前に出し、上体が的に対して45度くらいの角度で向き合うように立つ。
引き金に触れないように人差し指は伸ばしたまま銃を手に取る。
銃を持った右手を的の方向に伸ばすと、そのままの姿勢で銃を右に軽く倒し、グリップの底からマガジンを挿入する。
銃に添えた左手の親指でスライドリリースレバーを押し下げると、スライドはマガジンの一番上の実包を薬室に押し込みながら前進する。これでもう発射体勢だ。
かなり緊張しつつトリガーを引く。
トリガーを引くことでハンマー(撃鉄)が倒れ、ハンマーの打撃面に突き出したファイアリングピン(撃針)が叩かれる。
スライドの中を薬室後端まで伸びたファイアリングピンが、薬室内に収まった実包の尾部の雷管を突くことで雷管が爆発し、薬莢内の火薬を燃焼させる。
この時の火薬の爆発的な燃焼によって弾頭が前方に押し出される。すなわち発射である。
この発射時の反動でスライドはハンマーを撃発位置に戻しながら後退、同時に排莢子によって空薬莢を薬室から排出する。いわゆる「ブローバック」と呼ばれる動作である。
最後退したスライドは内蔵されたスプリングの力で再び前進、実包を薬室に押し込みながら撃発位置に戻る。つまり初弾の発射に関わる一連の動作が完了した時点で、次弾の発射が可能になっているわけだ。
発射後の空薬莢の排出と次弾の発射準備が自動的に行われることから、この方式の銃を「オートマティック」と呼ぶのである。
ちなみにトリガーを引きっぱなしにしている間は連続発射出来るものがフルオート、トリガーを1回引くたびに1発しか発射されないものをセミオートと呼ぶ。
それにしても反動が思いのほか大きい。
タイでは同じ9mmの Beretta M92FS を撃ったが、その時より大きく感じる。
もしかするとタイで撃ったのは弱装弾(火薬量を減らした実包。反動が小さくなって命中率が良くなる・銃の寿命が伸びるなどの理由で観光射場で多く用いられている)だったのかもしれないが、フランシスによると同じCZ75でもノーマルよりコンパクトの方が反動を大きく感じるのだとか。銃身の長さや銃自体の大きさ・重さによっても感じ方は違ってくるそうだ。
タイでは.45ACPというもう少し大き目の実包を使う Colt Government も撃ったのだが、こちらがドカーン、バカーンという重い手応えだったのに対し、今回CZ75で撃つ9mmはバスンバスンと小気味良い感じで、慣れてきてからはパカパカとテンポ良く連射する。
15mくらい先に並べた缶ジュースにはなかなか当たらないが、たまに命中すると中味をぶちまけてコロンと転がるので楽しい。
マガジンに入り切らず余ってた8発も全部撃ち尽くしてCZ75は終了。
私がCZ75を撃っている間、Bさん父子はそれぞれ SIG P226、Beretta M92FS などをジュースやボーリングのピンを的に遊び撃ち。なれた感じが実にカッコイイのである。
次はリボルバーだ。
オートマティック拳銃が、マガジンと呼ばれる箱型弾倉をグリップの中に収める形式がほとんどなのに対して、リボルバーは銃の中心部に据えられたシリンダー(輪胴弾倉)を開放して実包の装填・空薬莢の排出を行う。
シリンダーとは、円柱の真ん中に軸を通し、その周囲に一定の間隔で穴を開け、実包を収納する薬室としたものと考えれば良い。これがトリガーとハンマーに連動して回転し、実包を撃発位置に据えるのである。
銃の基本的な扱い方はCZ75で述べたのと同じだが、リボルバーに特有のルールとしては、
実包を装填したシリンダーを正位置に戻す時には、オートマティック拳銃の場合と同様、銃口をまっすぐ的の方に向けて行う。
装填時にはハンマーは倒れた状態だが、ダブルアクションを使える銃の場合、この状態からトリガーを引き絞るとハンマーが撃発位置まで起こされ、同時にシリンダーが回転し次弾を射撃位置に据えたところでハンマーが勝手に倒れ発射となる。
シングルアクションの場合、ハンマーが左手の親指で起こされ撃発位置になるのに合わせてシリンダーが回転し、次弾を射撃位置に据える。あとはトリガーを引くとハンマーが倒れ、発射となる。
今回の Colt Kingcobra がダブルアクションを使える銃かどうかは聞くのを忘れてしまった。馬鹿正直に50発すべてシングルアクションで撃った。
357Mag.は9mmルガーに比べて薬莢も倍くらいの長さがあり、いかにも「めちゃくちゃ火薬詰まってます」という感じ。
実際、発射の衝撃と反動は9mmより強烈だった。
手元でバカーンと爆発するような豪快な感じだ。
銃身長が6インチと長く銃自体もかなり重いのだが、それでもこの反動。なかなか当たらないが、たまたま直撃弾を食った缶ジュースはそれ自体が爆発物かなにかのように吹っ飛んでしまった。威力も違う。
この銃には6発装填できる。
6発撃つ毎に銃の左側にあるラッチを押し、添えた左手でシリンダーを押し出して開放、銃口をやや上に向け、シリンダーから伸びたエジェクティングロッド(排莢子悍)を押し下げて空薬莢を排出する。
発射の際の熱によって薬莢が膨張するのか、火薬の燃えカスがシリンダー内に溜まるからか、装填の時はスコンスコンと入って行くのに、排莢の時はけっこう手応えがある。
続けて20発くらい撃ったあたりから銃自体が熱くなってきたし、銃の重さにやられて同じ射撃姿勢を維持するのがしんどくなってきた。
6発撃つごとに少し休憩。
南国の屋外と言うこともあって、もう汗だくだ。しかし気分は良い。この辺がおもちゃと実銃の違いだよなぁ、などとほくそえんでみたり。
それにしてもなかなか思うように当たらんなぁと首をかしげていると、トリガーを引く時、りきみすぎてる、引く、のではなくて絞るようにしろ、とフランシスにジェスチャーまじりで言われる。んー、やっぱびびってるかな?
私が357.Magを撃ち終えたところで、一旦皆で的を据え直す。Bさん親子は弾の空箱を新たに的に加えている。
次は223NATO実包をM16A2で撃つ。
こちらはベトナム戦争以来の米軍の正式自動小銃で、幾多の改良を加えられ今日に至る。
機関部の上に大きく張り出したハンドガードがこの銃の特徴的なフォルムを形作っている。
30発装填できるマガジン2本にそれぞれ弾1箱=20発を詰める。
ライフルやアサルトライフルは銃口を的の方に向け、胸の高さに水平に保持する。
たいていは銃の下面、トリガーの前あたりに弾倉口があるので、ここからマガジンなり実包なりを装填する。
トリガーに触れないよう気を付けながら銃を正位置に持ち直す。
それからボルトを操作し撃発体勢にしてから発射となる。
M16の場合、正位置に戻した銃のハンドガードの基部、銃床部の付け根あたりから生えているT字型のチャージングハンドルを一杯に引き、前に戻す。
続いて機関部の左面にあるリリースボタンを押すとボルトが自動的に前進し、マガジン最上部の実包を薬室に押し込みながら撃発位置に就く。これであとはトリガーを引けば発射だ。
射台に両肘をつく姿勢で射撃。
銃をがっちりと保持した射撃姿勢のためか拳銃にくらべて実に良く当たる。
あたりどころが良かったのか、缶ジュースが2mくらい飛び上がったりして実に痛快だ。両手でがっちり保持しているし、口径が大きくないからか反動はほとんど気にならない。
銃床に頬付するようにして撃っていると、銃床内部の緩衝バネが発射のたびにビヨヨ〜ンと鳴る音ばかりが聞こえて、銃声があまり聞こえないのであった。
ちなみにもともとは軍用銃なので本来フルオート射撃も出来るはずなのだけど、たしか民間向けのモデルでは禁止されているはずだ。
M16を撃ち終わると、あとはサービスの22LRだけなので写真を撮ったり持参したミネラルウォーターを飲んだりしてくつろいでいた。
すると、Bさん(父)が彼のライフルを撃ってみないかという嬉しいオファー。
射場では自分の銃以外、弾の貸し借りや人の銃を使っての射撃は禁止されているのだけどBさんがスタッフに了解を取ってくれたのだ。
Remington M700 7.6mmボルトアクションライフル。スコープにパイポッド(二脚)付き、見たところかなりの本格的仕様らしい。Bさんによると日本の警察の狙撃班にも採用されているのだという。
ボルトアクションとは、言わばライフルのもっとも原始的な機構だ。
実包の装填・排莢をボルトの手動操作で行う構造で、第二次世界大戦中頃までは世界の歩兵火器の主流であった。当然M16のような近代的自動銃に比べ速射性は劣る。
しかしながら、ボルトを完全にロックする構造上、火薬量の多い実包を使用できること、構造がシンプルで堅牢であること、また自動銃では不可避のボルトの前後運動による反動と無縁であること…などの利点から、長距離精密射撃に適するとして今日でもハンターや各国の警察・軍隊に使用され続けている。
ボルトを開放した状態で、排莢口から実包を装填する。銃床内の弾倉に5発入る。
7.6mmのライフル実包は、先ほど撃った223NATOよりずっと太くてずんぐりむっくり、という感じだ。それだけ薬莢の中にはたくさんの火薬が詰めこまれているのだが、実際に撃ってみるとそれを実感できる。
反動は非常に強く、トリガーを引くと同時に銃ごと後ろに押し返されているような錯覚に襲われた。傍で見ていても、発射のたびに周囲の空気が衝撃波となって伝わってくる。射撃中の写真も撮ったのだが、この衝撃でことごとく手ブレになってしまっていたほどだ。
トリガーを軽くしてあって、触っただけで発射してしまうから、発射する直前までは絶対にトリガーに触れさせないように、と注意された。「ヘアトリガー」というらしい。
実際、トリガーを引いてみると非常にスムーズで、「アレ?」と思った次の瞬間には発射の轟音と衝撃に襲われている、といった感じだった。
銃床尾部を肩付けする時には、腕の付け根の筋肉のところに付けて、関節には付けないようにと言われていたのだが、うっかり一発、関節のところに付けてで撃ってしまったらしく、翌日まで少し痛んだ。
全部で10発ほど撃たせて頂いたのだが、素晴らしい体験になった。
無料サービスの22LR 50発、Marlin M60というセミオートライフルで撃つ。
カメラのフィルムの箱くらいのパッケージに、上下交互に50発収まってしまうようなホントに小さな小さな実包(下の画像、直径58mmのレンズキャップと大きさを比べて頂きたい。ちなみに「MAGTECH」と書かれた箱は9mmルガー実包の50発入りパッケージ)。
銃身の下に平行して取り付けられたチューブマガジンに実包を落とし込んでいき、いっぱい入ったところで蓋を閉める。13発入った。
一旦ボルトを引き、排莢口下にあるレバーを押してからもう一度ボルトを引くと撃発体勢。
トリガーを引くと、パシン、パシンとおもちゃみたいな銃声。昔作ったマルイのモデルガンのキャップ火薬の方がよっぽど迫力があった。反動も全くない。
ホイールキャップを的に撃つと面白いように良く当たるが、小石を投げ当ててるような軽い音がする。
でも面白いので喜んで撃ってたらあっという間に50発撃ち終わってしまった。
同じ弾を使って拳銃も撃てると言うことなので、今度来た時にはこちらも試したいと思う。
これで私の今回の射撃は全部終了。送迎用の車を待つ間に写真を撮ったり、Bさん父子の射撃を見学したり。
体調がベストでなかったのが残念だったけど(後日「尿路結石」と判明)、是非再訪してまたバシバシと撃ちまくりたいものである。
今回お世話になったのは「ワールドガン」。たぶんこの業界ではメジャーだと思います。社長の仲田氏は最初ちょっとぶっきらぼうな印象を受けたけれど好人物とお見受けしました。
支払いはドルキャッシュ・T/C、円キャッシュ、クレジットカード。私は現地入りしてから電話で予約しましたが、時期によっては日本から事前に予約した方が無難かもしれません。
事務所で見た銃、覚えている限りでは、ライフル・アサルトライフルで M16A2、M1ガーランド、K-2、AK74、SKS、ステアーAUG、バレットM82A1、拳銃では Beretta M92FS、Beretta M84F、Glock 17、S&W Sigma 40F、H&K USP、H&K P7、SIG P226、ブローニングハイパワー、ワルサー PPK/S、S&W M29、アンティークガンではルガーP-08、南部14年式、南部94年式、モーゼルHSc、などなど…変わったところでは UZI カービン、UZI ピストル、トカレフ、ショットガンもあったような…
'97〜'98年頃に日本の月刊Gun誌等で紹介された記事を見ると、事務所も射場も当時とは変わっていて、銃の種類も少なくなってるように見えたのですが…でも依然、工場装弾の実包を屋外でバカスカ撃てる、というのは魅力的。今回の屋外射場ももう少し広いともっと楽しいと思うのだけど、この辺は今後の社業の発展に期待するしかないのかなぁ、と。