1999年9月30日公開/2002年12月10日加筆・訂正
またメシどきの話。
とある宿で、夕食時、羊の骨付き肉を焼いていると、
イギリス人3人組の1人に声をかけられた。
「あんた日本人だろ」
「そうだけど、どうしてそう思った?」
「だって肉買う金持ってんじゃん」
「…」
大きなお世話だバカヤロ。
羊の骨付き肉すら買えねーよーな貧乏人が、
海外旅行なんかするんじゃねーや。
てめーが今焼いてるそのソーセージとほとんど値段変んねーんだよっ。
だいたい人の食いもんになんだかんだ言うのは卑しいことだって
教えてくんなかったのかテメーのオフクロはよっ!!
それともアレか?日本人=Economic Animal とか何とかゆーので
手ごろなジャップをちょっと揶揄ってみよーと思ったってか?
ケンカ売ってんのかこの腐れ POM がっ!!!
…ってなことが、即座に英語で口に出来れば良かったのだが、
残念ながらまだまだ英語の修行が足りなかった
(と言うよりは根が小心者)。
なんかそん時は「いや俺だって肉なんか食うのは久しぶりで…」ってなことを
しどろもどろに答えたように記憶している。
あぁっ!カッコワルイゾ、俺!
そいつの言いようがサスガに卑しさ満開だったせいか、
連れのコが謝ってくれた。
フンだっ。
*
ま、何と申しましょうか、
Backpacker=貧乏旅行者、一般にはこんな風に解釈されているように思いますが。
Backpacker Style だからって、「貧乏旅行」でなきゃいけない理由は無いでしょ。
むしろ食いたいもんが食いたい時に食えるくらいの金は、
少なくとも、卑しいマネをしないで済む程度の額は、持ってた方が。
旅先での心のゆとりが違ってくると思いますねェ。
同じ景色でも、金があると無いとで見え方が随分違ってくるもんですから。
その上で、なるべく使わんように旅すれば良いだけのことですし。
「金が無いのは首が無いのとおんなじ」
外国ならばなおさら。