2004年08月25日公開



【ご理解下さい】

ロシアでは諸制度、物価、料金等が比較的頻繁に変わるそうです。当サイト内の記述も、あくまでも「2004年4月〜6月時点での状況である」という点をお含み頂きたいと思います。


▼表@:旅行会社手配分の詳細

なし 摘要 詳細 料金
(税込)
備考
航空運賃 関空–ウラジオストク 往復・15日間FIX \61,000 ウラジオストク航空
関空:空港利用料 なし \2,650 なし
モスクワ–ウラジオストク 片道:国内線特別料金 \43,500 ウラジオストク航空
鉄道運賃 ウラジオストク–イルクーツク No.1 ロシア号・2等 \26,500 なし
イルクーツク‐モスクワ No.9 バイカル号・2等 \35,000 なし
現地送迎 ウラジオストク 空港–ホテル \6,300 タクシー
イルクーツク 駅–ホテル タクシー
モスクワ 駅–ホテル \4,000 タクシー
ホテル–空港 \4,700 タクシー
宿泊 ウラジオストク (1泊) プリモーリエ \11,500 \11,500/泊
イルクーツク (3泊) アンガラ \29,700 \9,900/泊
モスクワ (3泊) イズマイロボ・アルファ \20,700 \6,900/泊
諸手続き 予約通信手配料 なし \10,500 なし
査証取得手数料 なし \6,300 なし
査証料 なし \5,000 なし
合計 なし なし \270,550 なし

▼表A:現地滞在費その他

なし 摘要 詳細 料金
(税込)
備考
その他 海外旅行保険 15日間 \8,330 エース保険
道中の旅費(USドル現金) $711 \79,951 UFJ銀行にて購入。
合計 なし なし \88,281 なし

▼表B:道中経費の内訳

なし USドル ルーブル 支出
構成比
円換算
食材費・食事代 –  3,640p. 30% (\14,330)
お土産代 –  6,775p. 56% (\26,670)
交通費等の雑費 –  1,640p. 14% (\6,450)
支出合計(ルーブル) –  12,055p. 100% (\47,450)
残金(ルーブル) –  228p. –  – 
両替:USドル→ルーブル $430 12,283p. –  (\48,350)
雑費:ドル現金払い分 $40 –  –  – 
支出総計 $470 –  –  (\52,850)


–– 解説と補足:旅費全般について ––

▼表@に関して

今回のシベリア鉄道–ロシア旅行は、見積もりからヴィザ申請まで必要な手続きの全てを旅行会社にお願いしました。と言うのも、ロシアの観光ヴィザを取得するには、現地での滞在先や交通機関の予約および代金支払いを証明する「バウチャー」と呼ばれる書類が必要だからです。

詳しいことは分かりませんが、旅行会社の仲介無しで現地のホテルや交通会社から「バウチャー」を直接取得するのは難しいのではないかと思います。

余談ながら、これは「出発前に旅程を確定させておく必要がある」ということで、言い換えれば、いきあたりばったりの自由旅行は事実上不可能、ということでもあります。

個々の料金に関してまず言える事は、ガイドブックに書かれている料金、特にホテル宿泊料、鉄道運賃はあまりあてにならない、と言うことです。

ガイドブック記載の料金と旅行会社が提示する料金との間には、往々にして大きな開きがあります。ガイドブックの発行ペースは短くても年1回ですから、現地の物価変動のペースに発行のペースが追い付かないのかもしれません…。

一方、旅行会社は常に情報をアップデートしています。都合三社に見積もりをお願いしましたが、価格差はそれほど大きくありませんでしたから、こちらを実勢価格と見るのが妥当かと思われます。

鉄道はイルクーツクで途中下車せずにウラジオストク–モスクワ間を乗りっぱなしにした方が安くなります。それによりイルクーツクでのホテル代も不要になるので、総経費に相当の違いが出てくることでしょう。

ただし、帰国便の運航日とうまく日にちが合わないと、その分ホテル代が余計にかかったり、運賃の高いフライトを選ばざるを得なくなる、といったケースも出てくるかもしれませんが…。

また、旅行記本編でも触れていますが、現地での送迎は必ずしも全部付ける必要はないと思いました。ウラジオストクに関しては十分お値打ちだと思いましたが。

詰まるところ「ケースバイケースだ」という大雑把な結論になってしまうのですが…

▼表Aに関して

道中の費用については、約8万円をUFJ銀行で両替してUS700ドルちょっとになりました。両替レートは1ドル=112円くらいだった思います。

▼表Bに関して

用意したドルキャッシュのうち、道中で使ったのは470ドル、240ドルは手付かずで残してしまいました。本編で述べている程度の旅行の内容であれば、15日間を約5万円で賄えてしまうわけです。さらにそのうちの約6割はお土産代だったわけですから、その気になればさらに安くあげることも出来たでしょう。

正直、道中あちこちで「ひょっとしてボラレてる?」などと思うこともありました。いや、実際ボラレたことも間々あったでしょう。しかし思いのほかリーズナブルに旅行出来たと自分では思っています。

もちろん、せっかく首都モスクワまで行ったのですからクレムリンの内部にも入ったり、一度くらいは良いレストランで本格的ロシア料理に舌鼓を打つとかしても良かったとは思うのですが…そーゆーことをしないでおけばこの程度の出費、というわけです。

–– まとめ ––

表@、表Aを合計して約36万円、使い残しの240ドルを大まかに3万円と見て今回の旅行の総費用は約33万〜34万円といったところでしょう。事前に買ったガイドブックや携行食料品、帰国後の写真現像代などまで含めると約37万〜38万円となります。

さて、このお値段が高いか安いか、ここまでお読み頂いた皆さんのご裁定を仰ぎたいところです。

それにしてもせっかくのロシア旅行、使うつもりで持っていったお金なんだから全部使い切ってくればいいものを…ついつい手加減して残してしまうあたりが私らしいと言えば私らしいのですが、なんとも思い切りの悪いことです。

【資料】費用関係:了